超訳 十牛図

「十牛図」は、今から約千年くらい前、中国は宋の時代に書かれた禅の入門書、まあ禅の絵本のようなものです。

ウィキペディアによると、悟りにいたる10の段階を10枚の図と詩で表したもので「真の自己」が牛の姿で表されているため十牛図といい、真の自己を求める自分は牧人の姿で表されている“絵本”です。

つくったのは、廓庵さんという禅僧のようですが、面白いものでその後も何人か別の方が書いたものもあるのだとか。

私は、10年前の危機感以来、ある意味自己探求の旅を続けているのだと思います。その時に「ヒーローズジャーニー」なるものに出会いました。これは世界中の神話から、その物語の共通性を見出した、ジョセフ・キャンベルという方がいう、英雄が生まれていくプロセスを紐解いた、人生の変容を記したものです。(今多くのハリウッド映画や物語は、この物語の構成をベースにつくられているといいます)

これはすごいと思い、まさに自分の人生の旅もそこに重ねなたりもしていたのですが、ここ数年、どうもリアルな人生にはその先があると思えてならなくなっていました。

その時、この十牛図を見て、「おー、これは東洋のヒーローズジャーニーではないか?!というよりそこからさらに先も示しているのではないか?!」と思ったんです。

私は、一人でも多くの人がVisionaryWorkをして生きてほしいと思っています。もっと平たく言えば、自分の人生を慈しんで楽しんで、その楽しみや喜びを多くの人とわかちあって生きるような人生を生きてほしいと思っています。まあ誰より自分がそれを望んでいるのですが。

この十牛図は、そんなヒントとなる絵本だなって思った私は、自分でもこの絵本を超訳して描いてみたいと思いました。そうしてつくったのがこの本です。

この本は、私が何かの教えを説いているわけではもちろんありません(笑) ただこの十牛図を私なりの解釈で描いてみた試みです。

そこからあなたが何を感じるか、ぜひそんなことを聴かせてもらってわかちあえたら嬉しい!そんな思いで、この本をあなたに届けたいと思います。

価格
¥1,090(税込)
出版
ミラク出版
著者
鵜川洋明
デザイン
藤倉れあ
イラスト
鵜川洋明